まずは最初に。
2024年元日
お昼くらいから、おせちにビール、正月番組を観ながら奥さんといつもの正月を過ごしていた。
お酒は好きだが昼から飲む習慣のない二人は夕方前にはほろ酔いで少しの睡魔と戦いながら正月番組を観ていた。
だが、16時過ぎその睡魔はテレビに流れた地震速報で一瞬に吹き飛んだ。
数分後には全ての正月番組が緊急報道番組に切り替わり
「津波が来ます逃げて」と絶叫に近い声がテレビから聞こえた。
正月早々のこの出来事に唖然としながら29年前の阪神淡路大震災の記憶が蘇った。
当時、私は神戸市長田区に両親と三人で暮らしていた。
あの日の壮絶な経験を三人の成人した子供達にまともに話した事もなかった。
あの1月17日の記憶は今でも鮮明に覚えている。
可愛い孫もでき、今まで伝えてなかった私が経験した事を震災を知らない子供達世代、孫達世代に伝えていこうと正月に起きた能登半島地震の中継を観ながら思った。